鹿児島大学×SDGs事例集
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Ⅰ.自然環境の変化への対応Ⅱ.グローカルな人材の育成Ⅲ.医療と健康Ⅳ.エネルギーの確保・創出Ⅴ.イノベーションの創出Ⅵ.まちづくりと経済成長の支援Ⅶ.共生社会の実現のために水産学部附属海洋資源環境教育研究センター 水産学部 水産学科 水圏環境保全学分野教授 吉川毅/准教授 奥西将之 鹿児島大学水産学部ホームページ 水圏環境保全学分野https://www.sh.kagoshima-u.ac.jp/aboutus/organization/aes/鹿児島県を含む南九州海域は、深海から浅海、内湾、内海から外海まで多様な海域に囲まれている。そこから得られる水産資源は南九州域の基幹産業でもある水産業や食品産業に利用されている。一方で、近年は水圏環境の汚染が問題となっていて、なかでも富栄養化とそれに伴う赤潮は養殖業を中心に大きな被害をもたらしている。また、地球温暖化に伴い、熱帯・亜熱帯海域からの赤潮原因藻類の移入も危惧される。赤潮の発生メカニズムについて、現場での水質の調査、赤潮原因藻類の調査を附属練習船南星丸などを活用して実施。また、赤潮の早期発見法や生物資材を用いた赤潮防除剤の開発に取り組んでいる。活動の背景・目的関連サイト鹿児島大学水産学部ホームページ 水圏環境保全学分野https://www.sh.kagoshima-u.ac.jp/aboutus/organization/aes/成果を赤潮の現場海域に適用することにより、水産資源の持続的利用、持続的開発に貢献できると期待している。とくに、養殖産業の持続的発展と養殖産業を支える地域コミュニティや行政機関への貢献に寄与すべく取り組んでいる。▼備考 リライト変更箇所について南九州海域における赤潮防除に関する研究●活動の概要期待される効果水産学部 水産学科 水産資源科学分野 水産開発協力研究室 准教授 石崎宗周、ほか水産開発協力グループ・鹿児島大学水産学部国際食料資源学特別コース https://decowp.com/水産資源の持続的有効利用には資源のモニタリングと適切な利用量の設定および有効な利用法が不可欠であるが、途上国においてはこれらのリソースが不足しがちであり、技術も不足している。漁業者コミュニティによる持続的有効利用の意識向上やトップダウン型によらないコミュニティにおける自主的な資源管理と有効利用について、それらに向けた人材育成や技術開発および支援を行う。「JICA技術研修」やマレーシアを対象とした「草の根技術協力」をベースとした技術支援活動をとおして水産資源の持続的・有効利用の技術展開や支援をおこない、漁業者コミュニティの生活基盤向上や関連する人材育成を推進する。プロジェクト関係者や参加学生の活動およびセントルシアを対象とした「JICA大学連携ボランティア派遣事業」への参加をとおしてSDGs理解を深めた人材を育成する。 活動の背景・目的関連サイト水産開発協力グループ・鹿児島大学水産学部国際食料資源学特別コースhttps://decowp.com/▼備考水産資源の持続的・有効利用による漁業者コミュニティの生活基盤向上と人材育成●活動の概要水産資源の持続的・有効利用により漁業者コミュニティの生活基盤の向上に貢献する。期待される効果14

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