水産学部 水産学科 水産経済学分野 水産経営学研究室 准教授 鳥居享司研究推進機構 国際島嶼教育研究センター 教授 河合渓法文学部 法経社会学科 経済コース 教授 西村知E_mail(鳥居) torii@sh.kagoshima-u.ac.jp太平洋諸国の沿岸では住民による生業的漁業が盛んである。しかし近年、一部の地域において資源水準の低下がみられるようになり、資源利用の管理と住民生活の維持が課題になっている。本研究では、資源利用と住民生活の持続性確保に向けた制度や管理組織のあり方について、実証的に明らかにすることを目的にしている。フィジー共和国の複数の漁村において、カイコソ(貝類)やナマコなどの資源利用の実態、各世帯の収入構造の分析、代替収入源の可能性などに注目しながら、持続的な水産資源利用と住民生活の確立に必要な制度について分析している。さらに、太平洋島嶼国(フィジー、ソロモン、キリバス)などからの留学生とともに、各国の資源管理制度の効果や課題について分析する。活動の背景・目的関連サイト鹿児島大学水産学部 水産経営学研究室ホームページhttps://sheries-economics.jimdofree.com/▼備考 リライト変更箇所について ←ほとんど触っていません。太平洋島嶼国の水産資源利用と住民生活の持続性確保にむけた研究●活動の概要太平洋島嶼国の海洋資源の持続的な利用と、沿岸住民の生計維持に貢献する。期待される効果大学院連合農学研究科 農水圏資源環境科学専攻 水産資源環境科学連合講座 教授 寺田竜太水圏植物学研究室ホームページ http://www.phycollab.org/「海の森(藻場)」は沿岸域の主要な生産者であり、多くの生き物が暮らす生物多様性の高い場所である。しかし近年、海の森が各地で消失し、深刻な問題となっている。鹿児島大学は、70年に及ぶ海藻類の研究で国内外より高い評価を得ており、環境省のモニタリングや絶滅危惧種の選定、漁業者と共働した藻場の保全に関する研究等を実施している。これらの活動を通し、海の森を守りつつ、その恵みを持続的に利用できるしくみについて社会に啓発することを目的とする。活動は、環境省「モニタリングサイト1000(藻場モニタリング)」や絶滅危惧種の希少性評価、漁業者と共働した藻場の保全に関する研究、海藻の持続的な利用に関する研究など多岐にわたる。そのすべてがSDGSの目標14「海の豊かさを守る」に合致する。また、研究成果については、日本学術振興会「ひらめきときめきサイエンス」の公開講座等を通して、積極的に地域社会に発信している。活動の背景・目的関連サイト【連大】公開講座「発見!体感!本物の海藻を見てさわって食べて『海の森図鑑』をつくろう」を開催(鹿児島大学ホームページ)https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics/2021/08/post-1817.html海の森の重要性が一般社会により広く認知されるとともに、漁業者や地域社会の方々によって保全され、海の森の恵みが持続的に利用されることが期待される。▼備考 リライト変更箇所について◇【活動の概要】の中で、海の生態系を支える「海の森」を見守り、保全する教育研究普及活動●活動の概要期待される効果15
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