Ⅰ.自然環境の変化への対応Ⅱ.グローカルな人材の育成Ⅲ.医療と健康Ⅳ.エネルギーの確保・創出Ⅴ.イノベーションの創出Ⅵ.まちづくりと経済成長の支援Ⅶ.共生社会の実現のために医学部 保健学科 理学療法学専攻 基礎理学療法学講座 教授 牧迫飛雄馬 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で健康診断受診率の低下が問題視されている。非接触(オンライン)での健康関連指標のデータ収集は、感染予防の観点からも重要な役割を担うものと考えている。若年期・中年期・高齢期のそれぞれで特有の健康問題が存在し、それらに早期から対処すべく、まずは気づきが大切である。その気づきのきっかけとなることが「鹿児島大学医学部保健学科オンラインヘルスラボ(KU-OHL)」の役割のひとつと考えている。本事業は、保健学科3専攻(看護学・理学療法学・作業療法学)の合同プロジェクトである。「鹿児島大学医学部保健学科オンラインヘルスラボ(KU-OHL)」では、幅広い世代の住民を対象にオンラインによる健康関連指標を収載したヘルスデータ基盤を作成。「見える化」したフィードバックを可能とすると同時に、健康関連情報の配信や公開講座の開催などの健康支援を含むシステムとなっている。おもに鹿児島県内在住の成人を対象にオンラインアンケートでの回答情報を分析する。登録者はマイページで自身のヘルスデータを参照できる。活動の背景・目的関連サイト医学部保健学科ホームページ 活動(社会貢献) 【医学部】「オンラインヘルスラボ」を開設https://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~health/activity/contribution/322-2021-12-01-10-14-36.html 牧迫研究室ホームページhttps://makizako-lab.work/home/▼備考鹿児島大学医学部保健学科オンラインヘルスラボKagoshima University Online Health Laboratory - KU-OHL -●活動の概要KU-OHL登録参加者は自身の回答結果を視覚的にとらえ、健康や生活状況を見直す機会をつくることができる。また、健康情報の定期的な配信のほか、継続的な健康支援が可能となり、とくに生活習慣病予防や介護予防を意識した自助の促進や地域での健康支援体制の構築に寄与する。すべての人に健康の支援が可能となることが期待される。期待される効果KU-OHLホームページ https://www.ku-ohl.com/大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 咬合機能補綴学分野 鹿児島大学病院 成人系歯科センター 冠・ブリッジ科 教授 南弘之※歯学部の全診療科、臨床系全分野の指導医資格保有歯科医師が担当minami@dent.kagoshima-u.ac.jp鹿児島県の事業として、県内の無歯科医離島11島を対象に離島歯科巡回診療が実施されている。事業は鹿児島県歯科医師会に委託されているが、その要請に応えて鹿児島大学歯学部は多くの歯科医師を派遣している。巡回診療チームは歯科医師や県歯科医師会の職員、歯科衛生士で構成。移動診療車やポータブル診療ユニット、各種器材や薬品などを携えて、フェリーで4~12時間かけて目的地の島に出向く。学生は医療チームに同行して、物品の運搬や診療体制の構築、診療の見学や介助などを行う。同時に、島民とのコミュニケーションも図っている。活動の背景・目的関連サイト離島歯科巡回診療同行実習の報告(鹿児島大学歯学部ホームページ内)https://w3.hal.kagoshima-u.ac.jp/news/136.html同行した学生は無歯科医離島での歯科診療の現場を体験することで、無歯科医離島の医療環境を理解し、人はどこに住んでいても平等に医療を受ける権利があること、医療人は平等に医療を提供する義務があることを実感している。また、それらを実現するための方策、器材開発のための研究の動機づけの機会にもなっている。▼備考 リライト変更箇所について ←特記事項なし離島歯科巡回診療同行実習●活動の概要期待される効果移動診療車の中での歯科診療。とても狭いが、器材は一通り揃っていて,動く歯科診療室である。38
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