Ⅰ.自然環境の変化への対応Ⅱ.グローカルな人材の育成Ⅲ.医療と健康Ⅳ.エネルギーの確保・創出Ⅴ.イノベーションの創出Ⅵ.まちづくりと経済成長の支援Ⅶ.共生社会の実現のために大学院理工学研究科 工学専攻 海洋土木工学プログラム 教授 山城徹 ※理工学研究科・工学部・水産学部・法文学部の共同事業E_mail toru@oce.kagoshima-u.ac.jp鹿児島県の水産業は漁業就労者数の減少が進み、効率化につながる技術導入の必要性に迫られている。また、本県の島嶼部の多くは需要に則した発送電が困難で、一次産業の高度化に課題を抱えている。さらに、広い海岸線を有する鹿児島県にとって海洋プラスチックごみ問題は極めて深刻である。本研究では、産業スマート化を図ることで上記の課題を解決し、既存事業の強化と新規事業の創出を目指す。【A】鹿児島大学の統合知と地域版ビッグデータを活用することで、鹿児島県の水産・海洋産業の事業強化と新規事業の創出に向けて、これらの産業のスマート化を推進するシステムを開発する。【B】鹿児島県島嶼部における地域資源としての再生可能エネルギーの高効率利用システムを開発する。【C】海洋プラスチックごみの合理的な処理・処分の実現に向けて、海洋プラごみ監視システムの開発を実施する。活動の背景・目的▼備考 リライト変更箇所について掲載する関連サイトはありますか?海×島SDGs推進プロジェクト(地域コトづくりセンター)●活動の概要【A】産業のスマート化率の増大は、漁業者の働き方の改善につながる。養殖マグロの斃死率を抑え、事業収支の押し上げが期待できる。【B】離島のCO2排出抑制と産業振興につながる。また、災害に強い送配電システム構築と燃料費削減が期待できる。【C】海洋漂着ごみ対策事業予算の妥当性を検証可能となる.ごみ処理の計画立案、費用算出が容易になる。期待される効果関連サイト鹿児島大学農学部ホームページ 森林計画学研究室https://ace1.agri.kagoshima-u.ac.jp/agri0044/総務省令和2年度予算 IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築委託先提案概要https://www.soumu.go.jp/main_content/000691030.pdf森林域での通信手段を確立することで産業基盤が変化し、これまでとは異なる木材生産の仕組みへと変革することが期待される。期待される効果農学部 農林環境科学科 森林科学コース 森林計画学研究室 准教授 加治佐剛/教授 寺岡行雄鹿児島大学農学部ホームページ 森林計画学研究室https://ace1.agri.kagoshima-u.ac.jp/agri0044/鹿児島大学農学部附属演習林において、Wi-FiやLPWA(低消費電力で長距離の無線通信が可能)といった様々な電波について検証。樹木があることで通信が阻害されるのか、どのくらいの距離まで通信ができるのか、どこで通信ができるのか、について調査・研究に取り組んでいる。写真は、上空の電波の受信強度を測定しているところ。林業は全産業の中でもっとも事故の発生率が高い産業である。そして、林業が行われる多くの森林域は携帯電話の電波が届かない。そのため、事故が発生した際に緊急対応に時間がかかってしまう。そこで、当研究室では、森林域で利用可能な通信手段を検討している。活動の背景・目的森林域での電波伝搬に関する研究●活動の概要52
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