鹿児島大学×SDGs事例集
65/76

Ⅰ.自然環境の変化への対応Ⅱ.グローカルな人材の育成Ⅲ.医療と健康Ⅳ.エネルギーの確保・創出Ⅴ.イノベーションの創出Ⅵ.まちづくりと経済成長の支援Ⅶ.共生社会の実現のために共同獣医学部 獣医学科 基礎獣医学講座 教授 宮本篤E_mail k1330977@kadai.jp曽於市と鹿児島大学は、「南九州畜産獣医学拠点」を2024年4月に開設する予定だ。産業動物獣医師を増やすこと、畜産従事者や獣医師の学び直しの機会を作ること、獣医師の職域偏在の是正など、日本の獣医・畜産教育の課題の解決に貢献する。本拠点整備により畜産農場の後継者不足、若者人口の流出、少子高齢化、財部高校跡地の有効活用といった地域が抱える課題の解決にもつなげていく。県立高校跡地を活用して「南九州畜産獣医学拠点」の整備を進める。産学官連携により和牛生産肥育一貫農場や馬飼育施設、ブロイラー飼育施設などを設ける計画である。本拠点では民間事業者による農場経営・管理と、専門家による衛生指導のもと、学生実習や技術者研修を実施。産業動物と人との新たな関係づくりを創出するとともに、交流人口の増加をはかる。活動の背景・目的関連サイト南九州畜産獣医学拠点事業に係る合同記者発表を実施(鹿児島大学ホームページ)https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics/2021/11/post-1843.html畜産分野の後継者増加、畜産業のスマート化、産業動物の獣医師増加、過疎地域での若者人口の増加、質の高い獣医学教育とより良い農業(畜産)の実践など、地方創生に貢献すると期待している。▼備考産学官連携による畜産獣医学拠点形成事業●活動の概要期待される効果共同獣医学部附属 越境性動物疾病制御研究センター准教授 小澤真/准教授 藤本佳万/助教 奥谷公亮/教授 小原恭子越境性動物疾病制御研究センター ホームページhttp://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/TAD/index.html出水平野に飛来する野鳥を中心に高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況について監視することで、地域の養鶏農場の防疫体制の強化に貢献する。毎年11月頃から出水平野にカモやツル等の野鳥が飛来する。これらが保有する高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況について、野鳥のねぐらの水や自然死個体の剖検例からウイルスの分離同定を行い、同ウイルスの動向を調査している。活動の背景・目的関連サイト越境性動物疾病制御研究センター ホームページhttp://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/TAD/index.html野鳥からもたらされる当該ウイルスの養鶏農場への拡大を抑止する。加えて、高病原性鳥インフルエンザの人への感染抑制にも貢献する。▼備考 リライト変更箇所について野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルスの動向調査●活動の概要期待される効果64

元のページ  ../index.html#65

このブックを見る