鹿児島環境学プロジェクト
学長裁量経費による分野横断型プロジェクト(事務局:研究推進部研究協力課)
学内外の多分野の研究者等が参加する「鹿児島環境学研究会」として活動
特任教授(鹿児島環境学担当) 奥山正樹 ほか鹿児島環境学研究会メンバー一同
活動の背景・目的
2008年から実施している鹿児島環境学プロジェクトは学長裁量経費による分野横断型プロジェクトで、自然、文化、社会など多分野の研究に関わる学内の教職員と、行政や民間などの学外メンバーが参加する「鹿児島環境学研究会」が主体となって、地域とともに課題解決に向けて現場を見つめ直すことを基本に研究を進めている。
活動の概要
地域の行政や住民の方との共同研究を基本として、世界遺産登録に向けて大きな課題となっていた奄美大島のノネコ問題や、世界遺産の価値を有する自然と共生してきた暮らしや伝統文化を「環境文化」と捉えた地域研究に取り組んでいる。その成果は、専門家以外の方に読んでいただくための書籍にとりまとめ、これまでに7冊刊行した。奄美・沖縄が世界自然遺産に登録された2021年からは、地域主体の住民参加型モニタリングを推進するための調査研究に取り組んでいる。
期待される効果
屋久島、奄美の世界自然遺産をはじめとする国立公園等の自然保護地域において、陸域と海域にまたがる様々な保全課題に取り組むため、産官学連携、地域共創のパートナーシップを推進する。