通いの場における体力測定・健康チェック等の介護予防事業 ～どぅくさアップ事業～
理学療法学専攻基礎理学療法学講座（老年健康科学研究室）
牧迫 飛雄馬、木山 良二
- 龍郷町
活動の背景・目的
フレイル（虚弱）やサルコペニア（筋肉量の減少や筋力の低下）といった身体機能の低下を伴う状態は、要介護のリスクを増大させるため、これらの機能を維持するための方策や早期発見・対処が重要な課題となる。離島において、住民を対象とした自治体主催による健康支援事業が実施されてきているが、それらの結果を科学的な根拠に基づき行政施策の発展に寄与するような取組のさらなる活用化が望まれる。
活動の概要
龍郷町に在住する高齢住民の心身機能等の健康チェックを年1回開催し、その結果を本人にフィードバックする、また、継続的に実施して経時的変化を分析する。主要評価項目となる身体機能には、筋力やバランス、歩行機能のほか、筋肉量や脂肪量などの身体組成を含み、これらの身体機能評価に基づくフレイル判定やサルコペニア判定、ロコモティブシンドロームの有無についても評価する。離島の住民における身体機能の実態を把握するとともに、これらの分析を基にした健康支援施策の発展に寄与する。
期待される効果
・健康寿命の延伸
・要介護認定者の抑制
・健康的な街づくり