アマミノクロウサギによる農作物被害を防ぐ
動物行動学(農学科環境共生プログラム)
髙山 耕二
- 徳之島町
活動の背景・目的
アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島に生息する固有種で,世界自然遺産に登録された両島のシンボル的存在です.しかし,彼らによる農作物被害が近年.島内各地で問題になっています.私たちは,アマミノクロウサギによる農作物被害を防ぐために,農地の周囲に電気柵や金網柵を設置し,それらの効果を検証しています.
活動の概要
アマミノクロウサギは国の特別天然記念物です.彼らを傷つけることなく,農作物を守る,これが大事なポイントです.まず,アマミノクロウサギの行動を調べ,侵入防止に有効な柵の構造や張り方を検討しました,その結果に基づき,タンカン園に電気柵や金網柵を設置し,それらの侵入防止効果を検証中です.
期待される効果
電気柵や金網柵は,彼らを排除するものではありません.柵を設置することでヒトとアマミノクロウサギの生活圏を分ける,つまり『棲み分け』を図ることが出来,島での両者の共生が可能になります.