アマミノクロウサギによる農作物被害を防ぐ

動物行動学(農学科環境共生プログラム)
髙山 耕二

https://www.agri.kagoshima-u.ac.jp/agri/agri0017/
  • SDGs目標15
  • SDGs目標12
  • 徳之島町

活動の背景・目的


アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島に生息する固有種で,世界自然遺産に登録された両島のシンボル的存在です.しかし,彼らによる農作物被害が近年.島内各地で問題になっています.私たちは,アマミノクロウサギによる農作物被害を防ぐために,農地の周囲に電気柵や金網柵を設置し,それらの効果を検証しています.

活動の背景・目的
タンカン園の周囲に設置した電気柵

活動の概要

アマミノクロウサギは国の特別天然記念物です.彼らを傷つけることなく,農作物を守る,これが大事なポイントです.まず,アマミノクロウサギの行動を調べ,侵入防止に有効な柵の構造や張り方を検討しました,その結果に基づき,タンカン園に電気柵や金網柵を設置し,それらの侵入防止効果を検証中です.

活動の概要
目の前にある電気柵を警戒し,侵入を断念するアマミノクロウサギ

期待される効果

電気柵や金網柵は,彼らを排除するものではありません.柵を設置することでヒトとアマミノクロウサギの生活圏を分ける,つまり『棲み分け』を図ることが出来,島での両者の共生が可能になります.

関連サイト

▶ https://douga.yumenavi.info/Lecture/PublishDetail/2023002931