スモモ‘花螺李’の環境適応性に関する調査

農学部 熱帯果樹園芸学分野
香西直子

https://www.agri.kagoshima-u.ac.jp/agri/agri0008/
  • SDGs目標15
  • SDGs目標13
  • 大和村

活動の背景・目的


奄美大島の大和村では,古くから「花螺李(カラリ)」と呼ばれるスモモが栽培されている.スモモは落葉果樹であり,冬季に一定期間の低温に遭遇しなければ正常に発芽しないが,奄美大島ではいわゆる「低温」まで気温が低下することはほとんどないにもかかわらず,広く栽培が普及している.奄美大島でしか栽培されていない貴重な落葉果樹であるが,その生育特性はほとんど知られていない.本研究は,「花螺李」の生育特性を解明することを目的としている.

活動の背景・目的

活動の概要

大和村で複数のスモモ栽培園地を冬季から春季にかけて定期的に訪問し,休眠芽の発芽,開花,収量を調査するとともに,気温データを収集し,温度条件と生育との関係を調査している.

活動の概要

期待される効果

今後,気候変動は進行し,温暖な地域は北上すると考えられる.本研究によりデータが得られれば,「花螺李」の栽培適地の条件を明らかにすることができ,栽培地域の拡大にもつながると期待される.