奄美群島の在来カンキツの特性解明と高度利用化の促進

応用植物科学・食品機能科学
山本 雅史・坂尾 こず枝・侯 德興

https://www.agri.kagoshima-u.ac.jp/agri/agri0008/ https://www.agri.kagoshima-u.ac.jp/food/agri0034/
  • SDGs目標15
  • SDGs目標03
  • SDGs目標02
  • SDGs目標09
  • SDGs目標12
  • 喜界町

活動の背景・目的


奄美群島では他の地域には存在しない固有で貴重な在来カンキツが栽培されていますが、それらの機能性や果実特性等については未解明の点が多く残っています。しかし近年では新品種への改植などで減少が続いており、一部は絶滅の危機にあります。本研究は機能性と遺伝資源的特性の観点から、奄美群島在来カンキツ特有の付加価値を見出し、これらの高度利用化の促進、遺伝資源の保全への貢献を目的としています。また、未利用資源の有効活用も試みています。

活動の背景・目的

活動の概要

(1)機能性付加の研究では、各種の在来カンキツの様々な機能性を科学的分析手法を用いて評価・証明に取組んでいます。多様な機能性を探索し、在来カンキツ類の高付加価値化を目指しています。
(2)遺伝資源保全の研究では、在来カンキツの栽培・現地調査および基本的果実特性
(大きさ、色、糖度、酸度等)や遺伝的特性の解明を網羅的に行っています。

期待される効果

在来カンキツ果実に抗肥満効果や血糖値抑制効果が備わっていることを確認しました。また、抗がん効果の高いカンキツも見出しました。これらの特性や機能が解明できれば、機能性食品などの素材として6次産業への展開が可能になります。地域の作物栽培・利用産業の成長と貴重な遺伝資源の再活性化につながることが期待され、在来カンキツを通した島おこし、SDGs達成が可能となります。

関連サイト

▶ 研究シーズ集