デジタル画像転送システムおよびVPN回線を介したオンライン病理診断システム

鹿児島大学病院 病理部・病理診断科 

https://pathology-kagoshima.jp/
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活動の背景・目的


鹿児島大学病院と鹿児島県立大島病院との連携により、鹿児島大学病院病理部・病理診断科において、県立大島病院の病理組織診断を行っている。県立大島病院では常勤病理医が不在であり、デジタル画像転送システムおよびVPN回線を介したオンライン診断システムを用いることで、離島においても本土と同等の質を担保した病理診断が可能となり、鹿児島県での病理診断の均霑化に貢献している。また、オンライン診断システムは、病理診断業務のペーパーレス化を促進し、医療におけるDxならびにSDGs事業にあたる。

活動の背景・目的

活動の概要

1.保健医療機関間の連携におけるデジタル病理画像による術中迅速病理診断
スライドスキャナーで作製されたデジタル画像による術中迅速病理診断とオンライン診断システムによる病理診断の結果報告を行っている。 

2.保健医療機関間の連携による病理診断
県立大島病院から登録衛生検査所に外注作製された病理組織標本を用いて診断を行い、オンライン診断システムによる病理診断の結果報告を行っている。

期待される効果

県立大島病院あるいは標本作製を受注する登録衛生検査所において、医療機器対応(Class II)のスライドスキャナーを設置後は、病理診断の完全デジタル化により、診断報告までの時間が短縮され、離島のデメリットがほぼ解消される。さらに、完全デジタル化によりガラス標本の送付が必要なくなり、輸送コストの削減に加えて、輸送によるCO2排出の抑制にも貢献できる。