食料自給率低下のメカニズムの解明と島バナナ有効活用による沖永良部の自立化に向けたプロジェクト

経済コース澤田ゼミ
「鹿児島の近現代」教育研究センター
国際島嶼教育研究センター 
澤田成章

sawada@leh.kagoshima-u.ac.jp
  • SDGs目標08
  • SDGs目標09
  • SDGs目標12
  • SDGs目標11
  • SDGs目標13
  • 和泊町
  • 知名町

活動の背景・目的


沖永良部島は農業の盛んな島である。主要作物(畜産物)はさとうきび、花卉、馬鈴薯、仔牛である。これらは基本的には出荷用の商品作物である。そのため、広大な農地を有す農業の島でありながら、沖永良部島の食料自給率は低いと言われている。つまり、作物を現金に換え、その現金を用いて自分たちの食料を島外から調達するライフスタイルとなっている。食料の外部依存は島内経済循環、災害時の食料調達といった観点からも、沖永良部の自立にとってマイナス要因となっている可能性が高い。

活動の背景・目的

活動の概要

食料自給の論点に関しては、和泊町学校給食センターの協力のもと、使用する食材の重量・産地・調達価格に関するデータベースを作成し、フードマイレージを算出している。これにより、島内で生産する合理性の高い食材や学校給食の供給体制について品目別に議論するための基礎データを提供している。
また、島内で自家消費用に生産が盛んでありながら未利用資源と位置付けられる島バナナの有効活用方法を、農学部教授の協力のもと模索している。

活動の概要

期待される効果

島内経済循環の活性化、災害に強い食料供給体制、未利用資源の有効活用を通じた地方創生等が期待される。