海の生き物観察会
奄美分室 北之坊誠也
http://cpi.kagoshima-u.ac.jp/AmamiStation/index.html- 奄美市
- 宇検村
- 瀬戸内町
- 龍郷町
- 喜界町
- 徳之島町
- 天城町
- 伊仙町
- 和泊町
- 知名町
- 与論町
活動の背景・目的
2015年に開設された奄美分室では地元の方々に奄美の自然の理解をより一層深めるために様々な活動を行ってきた。この活動は、地元の小中学生や保護者を対象に、世界自然遺産に登録された地域の海洋生態系への理解を深めることを目的としている。

活動の概要
宇検村平田のタエン浜海水浴場で「海の生き物観察会~サンゴの海の生き物たち~」が開催され、小中学生15人と保護者10人が参加した。この観察会は、宇検村教育委員会が主催する「やけうちっ子環境学習 世界自然遺産博士講座」の一環として実施された。サンゴ礁に生息する生物やサンゴの白化現象、褐虫藻との共生について解説が行われた後、共催の日本自然保護協会の中野氏とともに海に入り、サンゴ礁に生息する生物や「カラーカード」を使いて白化サンゴを観察した。その後、サンゴやナマコ、魚を採集し、陸上でそれらを観察することで、生物多様性の重要性を学ぶ機会となった。

期待される効果
本観察会を通じて、参加者はサンゴ礁生態系の多様性に触れ、環境の重要性を実感した。子どもたちが環境変動や海洋生物の相互関係を学ぶことで、地元の自然環境とのつながりを考える契機となる。また、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」に基づく取り組みの一環として、地域住民の意識向上を図ることが期待される。