地域と連携した小型ハイブリッドロケットの研究開発
鹿児島ハイブリッドロケット研究会(所管:地域コトづくりセンター)
代表 片野田洋(大学院理工学研究科 工学専攻 機械工学プログラム 教授)
活動の背景・目的
鹿児島県は日本で唯一の宇宙ロケット発射場がある都道府県だが、県民がロケットの開発・打上げに直接関わることはない。また、内之浦宇宙観測所での年間の打上げ回数は少なくなっており、その有効活用が望まれている。そこで、既存のロケットと比べて打上げコストを10分の1に低減できる「ハイブリッドロケット」に着目。県内外の技術者や肝付町と連携して、開発・打上げを行っている。
活動の概要
鹿児島ハイブリッドロケット研究会では、小型ハイブリッドロケット(通称:鹿児島ロケット)の研究開発を進めている。会員数は34名(企業会員8社、学生会員16名、2021年11月現在)。初号機を2019年9月に、2号機を2020年12月に肝付町の辺塚海岸で打上げた。将来的には内之浦宇宙観測所で打上げを行い、鹿児島県での民間ロケット打上げの先導役となることを目指している。
期待される効果
低コストの小型ロケットの開発に貢献し、実用化されれば民間ロケット打上げ誘致による地域の活性化も期待される。また、ロケット開発を通じた学生の技術教育、小学生~高校生への理科教育の振興などにもつながると考えている。