「冷やす」技術でカーボンニュートラルに貢献

大学院理工学研究科 工学専攻 先進工学科 化学工学プログラム 助教 水田敬

https://ecp.cen.kagoshima-u.ac.jp/index.html
  • SDGs目標07

活動の背景・目的


私たちは地元企業様との共同研究開発により、「熱を逃がす能力が世界一」である「FGHP(Fine Grid Heat Pipe)」の創出に成功した。この技術は半導体の熱問題解決の決定的なソリューションとなり得るものとして期待されている。このような「冷やす」技術を通じて、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献するべく日夜研究開発に取り組んでいる。

活動の概要

私たちは積層型べーパーチャンバー「FGHP」の研究開発を実施してきた。FGHPは半導体の熱問題を解決するための放熱部材であり、20件を超える特許を取得済みである。FGHPをLEDの実装基板として用いることにより、これまで不可能であったLEDの高密度実装が可能となり、LED光源の高輝度化・省エネルギー化を実現した。

期待される効果

FGHPを用いたLED照明により、省エネルギー型社会の実現へ貢献する。例えば、ENEOS喜入基地様ではFGHPを用いたLEDライトを用いることにより、これまで使われていた水銀灯と比べて94%もの省エネを達成しながら、従来と同等以上の明るさを実現している。

関連サイト

▶ 鹿児島大学工学部 先進工学科化学工学プログラム ホームページ内「先進的な研究」 ▶ 「環境報告書2019」pdfの20ページ目に記事掲載 (鹿児島大学ホームページ内)