海の生態系を支える「海の森」を見守り、保全する教育研究普及活動

大学院連合農学研究科 農水圏資源環境科学専攻 水産資源環境科学連合講座 教授 寺田竜太

http://www.phycollab.org/
  • SDGs目標14

活動の背景・目的


「海の森(藻場)」は沿岸域の主要な生産者であり、多くの生き物が暮らす生物多様性の高い場所である。しかし近年、海の森が各地で消失し、深刻な問題となっている。鹿児島大学は、70年に及ぶ海藻類の研究で国内外より高い評価を得ており、環境省のモニタリングや絶滅危惧種の選定、漁業者と共働した藻場の保全に関する研究等を実施している。これらの活動を通し、海の森を守りつつ、その恵みを持続的に利用できるしくみについて社会に啓発することを目的とする。

活動の概要

活動は、環境省「モニタリングサイト1000(藻場モニタリング)」や絶滅危惧種の希少性評価、漁業者と共働した藻場の保全に関する研究、海藻の持続的な利用に関する研究など多岐にわたる。そのすべてがSDGSの目標14「海の豊かさを守る」に合致する。また、研究成果については、日本学術振興会「ひらめきときめきサイエンス」の公開講座等を通して、積極的に地域社会に発信している。

活動の概要

期待される効果

海の森の重要性が一般社会により広く認知されるとともに、漁業者や地域社会の方々によって保全され、海の森の恵みが持続的に利用されることが期待される。

関連サイト

▶ 【連大】公開講座「発見!体感!本物の海藻を見てさわって食べて『海の森図鑑』をつくろう」を開催(鹿児島大学ホームページ)