埋込磁石同期モータの高効率制御に関する研究
工学専攻 電気電子工学プログラム
篠原 篤志
活動の背景・目的
世界で消費されるエネルギーの半分以上はモータで消費されるため,モータの消費電力の削減はそのまま消費エネルギーの削減に繋がる。例えば,全てのモータ効率を1%改善すると,原子力発電所1基分の出力エネルギーを削減できる。本研究室では,モータの中でも最も効率が高い埋込磁石同期モータの更なる高効率化の実現と産業応用に向けた研究を行っている。
活動の概要
埋込磁石同期モータは正弦波電流を用いて動かすが,その振幅や位相を適切に制御することによって出力や効率を適切に制御できる。数学モデルやシミュレーションを用いて考案された高効率制御法が実際に高効率制御として有用であるかを,写真のような実験システムを用いた実機実験によって検証する。
期待される効果
既存のモータに高効率制御法を適用することで,モータの効率の改善が見込める。この改善効果を既存のモータすべてに適用できれば,消費エネルギーの大幅な削減効果が期待できる。