附属練習船かごしま丸による我が国沖合・南方海域における漂流・海底ごみ実態調査 環境省委託事業(本学は東京海洋大学より再委託)

水産学部附属練習船かごしま丸 

https://www.fish.kagoshima-u.ac.jp/aboutus/organization/tvs/
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活動の背景・目的


近年、マイクロプラスチックを含む海洋プラスチックごみによる海洋汚染は、喫緊に対策が必要な深刻な環境問題として、国内外でますます関心が高まっている。環境省は、2014年から、日本周辺の沖合域のマイクロプラスチックを含む漂流ごみと海底ごみの実態把握を目的として、東京海洋大学の練習船2隻を使った調査を開始した。2017年からは、日本の南方海域が対象に加わり調査海域が拡大されると共に、北海道大学、長崎大学、九州大学及び本学もこの取り組みに参加し、国立大学法人5大学の連携・協力の下、かごしま丸を含む水産・海洋系練習船5隻による広範囲の海上調査が実施されている。

活動の背景・目的

活動の概要

かごしま丸は、通常の実習航海を利用して、日本の沖合~南方海域(フィリピン東方沖)及び東シナ海で以下の海上調査を実施し、漂流・海底ごみの現存量及び海表面に浮遊するマイクロプラスチック密度分布の推計・分布特性の解析に必要なデータ・試料の収集を行っている。
①航走中の船上からの漂流海洋ごみの目視観測調査
②ニューストンネットによる海中のマイクロプラスチックの採集
③底びき網による海底ごみの回収調査(東シナ海陸棚域)
調査の成果は、他大学の練習船の成果と共に分析され、学術論文や報告書、市民向け講演会等を通して公表されている。

活動の概要

期待される効果

我が国の排他的経済水域(EEZ)及び公海域の海洋プラスチックごみの汚染実態を調査するネットワークの一翼を担い、成果の公表及び世界的な海洋ごみデータベースへのデータ提供等を通して、国内外の研究機関、政府や産業界の連携・協力による海洋保全の取組に貢献している。

関連サイト

▶ 【環境報告書2022】