セルフアドボカシー教育プログラム(療育活動)
特別支援教育 片岡美華ほか
活動の背景・目的
「セルフ・アドボカシー」とは、「自己(じこ)権利(けんり)擁護(ようご)」といい、「自分のことを自分で護(まも)る力」のことです。多様な人々が住む社会で、自分らしく生きていくには、自分の得意なこと・不得意なことや、好きなことややりたいこと・苦手なことが自分でわかると、とても過ごしやすくなります。でも、何もかも自分一人でするのは難しいです。そういう時に「助けて!」「手伝って!」と言えるような力をつけておくと、できることがもっと増えるかもしれません。このセルフアドボカシー教育プログラム(略してSAP)は、そんな力をつけることを目指しています。
活動の概要
「自己理解」と「提唱力」をキーワードに、SAPでは次の5つのことを目指しています。
✓たくさん話をして分かり合える関係づくり
✓個別または少人数の個々のニーズに応じた内容の提供
✓自分のことが自分でわかるような活動
✓困った時に人に助けを求められる力を修得
✓楽しい活動、具体的にやってみる活動
期待される効果
障害のある人が自分のことを理解し、周りに支援を求めていく力をつけることで、合理的配慮を得て学び、働き、暮らしていくことが可能になることを期待しています。同時に、周りの人も障害のある人への関わり方がわかるよう、その啓発に努めています。