ドラゴンフルーツの果皮を用いた染色法の開発と理科授業への利用

教育学部 理科・家政科 錦織寿/瀬戸房子/土田理

nisikori@edu.kagoshima-u.ac.jp (錦織)
  • SDGs目標12
  • SDGs目標04
  • SDGs目標06

活動の背景・目的


色鮮やかなドラゴンフルーツは近年食品としての利用も増えてきたが、果実をとった後の果皮は廃棄されている。赤色の分厚い果皮に含まれる色素が繊維類の染色等に利用できれば、廃棄されていた果皮に利用価値を付加することができる。あわせて、地域特有の植物を教育に用いることで、自然・科学・環境に対する興味・関心を育む。

活動の概要

ドラゴンフルーツは熱帯地方原産の果実であり、鹿児島県でも島嶼地域を中心に栽培されている。果実をとった残りの果皮から色素を取り出し、繊維類の染色方法の開発を行っている。また、危険性の低い試薬を用いた染色方法を理科実験の教材として利用し、地域の特性を生かした授業の開発に取り組んでいる。

活動の概要
写真①:ドラゴンフルーツの果皮を凍結保存したもの 写真②:果皮から得られた色素を含む溶液を用いて染色したウール(羊毛布) 写真③ :小学校での授業の様子1(細かく砕いたドラゴンフルーツの果皮を量りとっているところ) 写真④:小学校での授業の様子2(ドラゴンフルーツの 果皮を含んだ溶液を絞って、色素を含む溶液を 取り出しているところ)

期待される効果

果皮に実用的な価値を見出し、廃棄される量を削減する。地域特性を生かした教材を利用して廃棄物や化学薬品について興味・関心を喚起し、自然環境への関心を育む理科教育へ貢献する。